2025.03.20
木原善彦×矢倉喬士トークイベント エヴァン・ダーラ『失われたスクラップブック』&ジャミル・ジャン・コチャイ『きみはメタルギアソリッドV:ファントムペインをプレイする』刊行記念
【イベント名】
木原善彦×矢倉喬士トークイベント エヴァン・ダーラ『失われたスクラップブック』&ジャミル・ジャン・コチャイ『きみはメタルギアソリッドV:ファントムペインをプレイする』刊行記念
【登壇者】
木原善彦
矢倉喬士
【日時】
2025年4月19日(土)14時〜16時
【会場】
出町座
(京都市上京区三芳町133/出町柳駅より徒歩5分)
【イベント内容】
エヴァン・ダーラの長編小説『失われたスクラップブック』(2024年11月に幻戯書房より刊行)と、ジャミル・ジャン・コチャイの短篇集『きみはメタルギアソリッドV: ファントムペインをプレイする』(2025年2月に河出書房新社より刊行)の2冊について、翻訳者の木原善彦さんと矢倉喬士さんにそれぞれの作品解説と翻訳解説を行っていただきます。また、この2冊を含めた近年の翻訳文学についてもトークしていただきます。
『実験する小説たち 物語るとは別の仕方で』(2017年、彩流社)の著作があり、数々の実験的文学を翻訳出版してきた孤高の翻訳者・木原善彦さんが愛好し、世に出したいと思う文学とはどのようなものなのか。翻訳者としてのアンテナや、具体的な翻訳技術、現在注目している作品について伺います。
創刊100年の歴史を持つ老舗文芸誌『ニューヨーカー』にビデオゲームと文学を融合させた短篇で新風を吹き込んだ新鋭作家ジャミル・ジャン・コチャイの短篇集が初の単訳書となった矢倉喬士さん。具体的な作品解説はもちろんのこと、邦訳版が出るまでの経緯や、授業で学生たちの翻訳案とAIの翻訳案も併せて4パターンの比較検討を経て生まれた翻訳について伺います。
【作品紹介】
『失われたスクラップブック』ルリユール叢書(幻戯書房)
エヴァン・ダーラ=著|木原善彦=訳
“ポスト・ギャディス”と目され、リチャード・パワーズが正体とも噂された、トマス・ピンチョン以上に謎めく、ポスト・ポストモダン作家エヴァン・ダーラ――“読まれざる傑作”として話題となった、ピリオドなしの、無数にして無名の語りで綴られる大長編の奇書がついに本邦初訳で登場!
『きみはメタルギアソリッドⅤ:ファントムペインをプレイする』(河出書房新社)
ジャミル・ジャン・コチャイ=著|矢倉喬士=訳
〈メタルギアソリッドV〉と一族の戦禍の歴史が解け合う魔術的冒険ほか、痛みと笑いに貫かれた新世代イスラム・マジックリアリズム短篇集。全米図書賞最終候補、O・ヘンリー賞受賞。
【登壇者プロフィール】
木原善彦 (きはら・よしひこ)
1967年生まれ。京都大学大学院修了。大阪大学大学院人文学研究科教授。著書に『UFOとポストモダン』(平凡社)、『ピンチョンの『逆光』を読む』(世界思想社)、『実験する小説たち』(彩流社)、『アイロニーはなぜ伝わるのか?』(光文社)、訳書にウィリアム・ギャディス『JR』『カーペンターズ・ゴシック』、デイヴィッド・マークソン『ウィトゲンシュタインの愛人』(いずれも国書刊行会)、トマス・ピンチョン『逆光』、リチャード・パワーズ『幸福の遺伝子』『オルフェオ』『オーバーストーリー』、アリ・スミス『両方になる』『秋』『冬』『春』『夏』、オーシャン・ヴオン『地上で僕らはつかの間きらめく』(いずれも新潮社)、ハリー・マシューズ『シガレット』、ハリ・クンズル『民のいない神』、ベン・ラーナー『10:04』、アザリーン・ヴァンデアフリートオルーミ『私はゼブラ』(いずれも白水社)、デイヴィッド・マークソン『これは小説ではない』(水声社)など。ギャディス『JR』は日本翻訳大賞、日本翻訳出版文化賞受賞。
矢倉喬士(やぐら・たかし)
大阪大学特任講師。現代アメリカ文学研究者 / 翻訳者。ドン・デリーロのフィクションにおけるメディアとリアリティについての論文で博士号を取得後、文学・映画・グラフィックノベル・ビデオゲーム・ポピュラー音楽などを対象に現代アメリカを論じている。共著に『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』(書肆侃侃房)、共訳にタナハシ・コーツ『僕の大統領は黒人だった』(慶應義塾大学出版会)、デイヴィッド・マッツケーリ『アステリオス・ポリプ』(サウザンブックス社) がある。
【定員】
35名
【参加費】
1,500円
※当日会場でお支払いいただきます(現金のみ)
【参加方法】
下記フォームよりお申込みください
https://forms.gle/UZwbGZqUWsEjc4pP7
【問い合わせ先】
CAVA BOOKS: info@cvbks.jp
出町座にお電話でお問合せいただいても対応いたしかねますのでご容赦ください。