CAVA BOOKS

インザ出町座 旅立つ本屋

京都市上京区三芳町133 出町座1F
Demachiza 1F,133,Miyoshicho,Kamigyo-ku,
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2022.06.25

京都文学レジデンシー実行委員会編集の文芸誌『TRIVIUM』(トリヴィウム)』刊行のお知らせ

お知らせ

【内容紹介】
京都文学レジデンシー実行委員会は、海外を拠点とする小説家や詩人や翻訳家が数か月滞在しながら、執筆やリサーチに専念することができる環境を提供する「京都文学レジデンシー」の継続的な実施を目的に、2021年5月に正式に発足しました。

国内外から招聘に応じてくれる作家たちが、執筆やリサーチと同時に、作家同士や日本の文学コミュニティとも積極的に対話・交流をすることで、国を超えたコラボレーションや新しい価値の創出が起きるような環境づくりを目指しています。おそらく、デビュー間もない詩人や作家たちには、それがクリエイティヴィティの飛躍の契機ともなるはずです。京都が、世界の文芸の担い手たちの交流拠点となるように─。それが私たち、京都文学レジデンシー実行委員会の願いです。

21年度からの実施を目指していた京都文学レジデンシーですが、世界的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、初年度の招聘を断念せざるを得ませんでした。その代替案として模索されたのが、紙の上での文学交流、つまり紙上版「文学レジデンシー」としての冊子の刊行プロジェクトです。

「TRIVIUM」という誌名には、三叉路のような場所に文化が出会うこと、そしてリベラルアーツの基礎となる文法学・修辞学・論理学の三学の意味もこめられています。また京都の鴨川のY字のイメージ、そして四季折々の水辺の風景を求めて人々が集うシンボルとしての鴨川デルタも重ねています。

私たちの呼びかけに対し、世界中の書き手たちが、さまざまな形式で応答してくれました。三叉路のような場所で、文化が出会う、言葉がかわされる、人と人が相対する。「京都文学レジデンシー」の蠕動というべき作品の数々を、みなさんにお届けします。

【目次】
08 テジュ・コール「アルボース」
14 小磯洋光「「アルボース」を訳す」
16 投稿の呼び声
18 リー・コネル「有機物」
22 エマニュエル・ブエヤ「愛のある感染」
31 ローラン・ロベール「生存の概要」
34 ダグラス・スコット・バーマン「古物蒐集家の父、あるいはネズミの話」
45 タウトヴィーダ・マルツィンケヴィチューテ「伝染病」
52 イングヴィル・シャースタイン「とある生きもの(小説からの抜粋)」
55 マイケル・ワッソン「あなたを光が通過しなければ あなたの影が必ずあなたを生み出すのだから」
58 マーラ・ゲンシェル「デッサウにいるふり」
64 シルパ・ディークシット・タプリャル「私の日々 病院で」
67 越境する声たち
68 グレゴリー・ケズナジャット「京都案内」
72 フロルベーラ・エスパンカ「幽霊船」
74 ジュリオ・デ・ソウザ「郷愁よ、どうかいなくなって」
76 福嶋伸洋「ポルトガル、海と郷愁の詩学」
78 「鴨川を読む×書く」澤西祐典×円城塔×福永信
円城塔「蜻蛉日誌」
福永信「鴨川」
澤西祐典「鴨川アンダーグラウンド」
90 ことばのコラボ イギリス─日本
92 Collaboration 1
デイジー・ラファージ「相対する哺乳類」
マーサ・ナカムラ「渾天回る」
デイジー・ラファージ「小鮒」
98 Collaboration 2
メアリー・ジーン・チャン「Five Poems」
谷崎由依「英語を話せよ」
メアリー・ジーン・チャン「Sestina」
116 観光では見えない京都へ
117 大坪晶「「接収住宅」からみる他者の記憶」
127 京都文学レジデンシー 常任委員

【価格】
1,500+税

【発行元】
京都文学レジデンシー実行委員会
https://kyotowriters.org
kyotowritersresidency@gmail.com

【京都文学レジデンシー常任委員】
代表
吉田恭子(作家・翻訳家・立命館大学教授)

会計・コーディネーター
澤西祐典(作家・龍谷大学講師)

コーディネーター
藤井光(翻訳家・東京大学准教授)
河田学(文学理論・京都芸術大学教授)
江南亜美子(書評家・京都芸術大学専任講師)

監査役
宮迫憲彦(CAVA BOOKS)
森慎一郎(アメリカ文学・京都大学准教授)
カルドネル佐枝(MUZ ART PRODUCE)
勝冶真美(京都芸術センタープログラムディレクター)
四元秀和(京都市文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課計画推進担当課長)

アドバイザリーボード(順不同)
藤野可織(作家)
谷崎由依(作家・近畿大学准教授)
柴崎友香(作家)
辛島デイヴィッド(作家・早稲田大学准教授)
ヒュー・ファーラー(作家・アイオワ大学国際創作プログラム副代表)
ジョシュア・イップ(詩人・シングリットステーション代表[シンガポール])
ケイト・グリフィン(英国作家センターアソシエイトプログラムディレクター)
マーティン・コルソープ(Modern Culture代表[英国])
入澤崇(龍谷大学学長)

【仕様】
判型:A5(148mmx210mmx9.6mm)ムセン綴じ
頁数:128ページ(内、カラー8ページ)

表紙:箔押し+特色+ニス
用紙:スノーブルFS
本文:4C
b7トラネクスト + b7バルキー

【デザイン】
外山央

【編集】
江南亜美子/京都文学レジデンシー実行委員会

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旅立つ本屋

CAVA BOOKS(サヴァ・ブックス)は、2017年冬、京都・出町桝形商店街にオープンの複合施設「出町座」の1階にある本屋です。
海と盆地を結ぶ、若狭街道(鯖街道)の終着点であるこの地から、本や映画や食に触れ、京の入口へ、明日の入口へと歩みゆく「旅立つ本屋」を目指しています。

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CAVA BOOKSメンバー

Writer うめのたかし Takashi Umeno
Director 小野友資 Yusuke Ono
Designer 尾花大輔 Daisuke Obana
Producer 宮迫憲彦 Norihiko Miyasako

ブックカバー tupera tupera

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