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京都市上京区三芳町133 出町座1F
Demachiza 1F,133,Miyoshicho,Kamigyo-ku,
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2025.02.16

「分断の時代」に論壇は可能か ゼロ年代以降の壊れた世界で「批評」を問う

イベント

【イベント名】
「分断の時代」に論壇は可能か ゼロ年代以降の壊れた世界で「批評」を問う

【登壇者】
小峰ひずみ(批評家)
長濵よし野(批評家)
小泉義之(ゲスト)(批評/哲学)

【日時】
2025年3月15日(土)14時〜16時

【会場】
出町座
(京都市上京区三芳町133/出町柳駅より徒歩5分)

【イベント内容】
『批評の歩き方』(人文書院)・『悪口論』(百万年書房)W刊行イベント!
昨年末刊行し話題になった『批評の歩き方』。その執筆陣からは、ゼロ年代フェミニズム批評の牽引役だった竹村和子について論じた編集者・ライターの長濵よし野、ゼロ年代文化において主人公のひとりでもあった「活動家」の現在を『悪口論』で描いた批評家・小峰ひずみが登壇。また、ゲストとして『批評の歩き方』に推薦の帯文を寄せていただいた小泉義之をお招きします。小泉氏は、哲学研究だけではなく、文芸誌や雑誌で頻繁に批評をお書きになっており、ゼロ年代以後の、批評の「死後の生」を問い直し、批評とは何かたっぷり語っていただきます。司会は編集者(人文書院)がつとめます。

———————————————

「ゼロ年代で「批評」は死んでもよかった。」小峰ひずみ

ゼロ年代以降、私たちは「論」が機能しない世界に生きています。

この世界では、作品や物事の善悪を判断する「批評」、他人とともにその判断を吟味する「論壇」、そして、その判断を(おこがましくも)第三者に適用する「法」、この3つの連関が機能しません。「安全保障(セキュリティ)」や「〇〇との戦争」の名のもとに、言葉がはぐらかされ、論壇が嗤われ、法が無視される事態が続いています。市民社会が機能しない。それは従来の「批評=批判(クリティーク)」の存立根拠そのものが失われたことを意味します。

しかし、それでも「批評」は続いていく。それはなぜなのか?

この事実そのものが「謎」である、と私は思います。

ゼロ年代で「批評」は死んでもよかった。でも、生きてる(っぽい)。そのことに私はいつも驚き、躓いています。『批評の歩き方』という無知で愚かな企画が、それでも(そうであるがゆえに)何らかの「事件(出来事)」であるとしたら、それはこの「謎」を「謎」として提出したからです。

ゼロ年代以降の「あたかも壊れた世界」(小泉義之)で「批評」にどんな価値があるか?

なぜそのスタイルを取るのか?

なぜ「批評」は続いていくのか?

なぜ「批評」を続けていくのか?

そして、「批評」にとって「あなた」とは誰のことなのか?

本イベントでは「批評」の、死後の生を問うていきたいと思います。

【登壇者プロフィール】
小峰ひずみ
大阪府生。大阪大学文学部卒。第65回群像新人評論賞で「平成転向論 鷲田清一をめぐって」が優秀作に選出される。著書に『悪口論 脅しと嘲笑に対抗する技術』『平成転向論 SEALDs 鷲田清一 谷川雁』(講談社)。共著に『妄想講義』「賃労働に怒る。」、『批評の歩き方』「青春と悪罵――吉本隆明入門」。論考に「大阪(弁)の反逆 お笑いとポピュリズム」(『群像』2023年3月号)、「平成世代が描く左翼像」(『中央公論』2022年10月号)、「議会戦術論――安倍晋三の答弁を論ず」(『群像』2024年7月号)。

長濵よし野
2000年生まれ、神奈川県育ち。早稲田大学大学院教育学研究科国語教育専攻修士課程修了予定。大庭みな子について研究するかたわら、フリーの編集者・ライターとしても活動する。『とある日 詩と歩むためのアンソロジー』(2023年)では編集組版を担当し、「とある日」編集部として責任編集・川上雨季とともに第12回エルスール財団新人賞(現代詩部門)を受賞。

小泉義之
1954年生まれ、立命館大学先端総合学術研究科特任教授。著書に『兵士デカルト 戦いから祈りへ』(勁草書房、1995年)、『デカルト哲学』(講談社学術文庫、2014年)、『ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために』(講談社学術文庫、2015年)、『あたらしい狂気の歴史 精神病理の哲学』(青土社、2018年)、『あたかも壊れた世界 批評的、リアリズム的』(青土社、2019年)、『ドゥルーズの霊性』(河出書房新社、2019年)、『厄災と性愛 小泉義之政治論集成Ⅰ』『闘争と統治 小泉義之政治論集成Ⅱ』『弔い・生殖・病いの哲学 小泉義之前期哲学集成』(以上月曜社)等多数。

【定員】
30名(リアル会場)

【参加費】
1,500円

【参加方法】
・リアル会場(以下のURLよりチケットをご購入ください)
https://cavabooks.thebase.in/items/99227282
※チケット購入をもって参加申し込み完了とさせていただきます。当日ご来店の際に受付でお名前を確認させていただきます。

・オンライン視聴(以下のURLよりチケットをご購入ください)
https://cavabooks.thebase.in/items/99227844
※配信はvimeoの限定公開機能を使用予定です。イベント前日にメールにてオンライン会場となるvimeoページのURLを送信させていただきます。オンライン視聴のお申し込みはイベント前日までとさせていただきます。

【問い合わせ先】
CAVA BOOKS: info@cvbks.jp
出町座にお電話でお問合せいただいても対応いたしかねますのでご容赦ください。

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2025.02.08

『シン・ファイヤー』(百万年書房)読書会 ゲスト:大原扁理さん

イベント

【イベント名】
『シン・ファイヤー』(百万年書房)読書会 ゲスト:大原扁理さん

【ゲストプロフィール】
大原扁理(おおはら・へんり)
1985年愛知県生まれ。25歳のとき、東京郊外で週休5日・年収90万円の隠居生活を始め、思いがけずFIREを達成。31歳で台湾に移住し、隠居生活を続ける。現在はコロナ禍とともにはじまった親の介護のため愛知県在住、ときどき台湾。著書は『フツーに方丈記』(百万年書房)、『隠居生活10年目 不安は9割捨てました』(大和書房)、『いま、台湾で隠居してます』(K&Bパブリッシャーズ)など多数。
@oharahenri

【日時】
2025年3月9日(日)18時〜20時
(90分読書会+30分サイン会)

【会場】
出町座
(京都市上京区三芳町133/出町柳駅より徒歩5分)

【イベント内容】
『20代で隠居』(K&Bパブリッシャ-ズ)の刊行から、今年デビュー10周年を迎える大原扁理さん。大原さんの著作『年収90万円でハッピーライフ』『思い立ったら隠居』は当店でも開店以来ロングセラーとなっています。このたび大原扁理さんをお迎えして、最新著作(共著)である『シン・ファイヤー』(百万年書房)の読書会を開催いたします。

『シン・ファイヤー』
『家事か地獄か』(稲垣えみ子)✖️『年収90万円で東京ハッピーライフ』(大原扁理)の最強タッグに学ぶ、シン(真/新)のFIREへの道--。インフレだ、円安だ、老後不安だ、という「お金の心配」から自由になるための、誰にでもできる、たったひとつの冴えたやり方。
(出版社HPより)

「お金の心配」にとらわれない人生を送るための方法について考えてみませんか。
少人数制の読書会なので、ぜひお早めにお申し込みください!

【定員】
10名
※参加者の方は当日までに『シン・ファイヤー』(百万年書房)を読んできてください。どこの書店でお買い上げいただいたものでも結構です。

【参加費】
2,000円
※会場でお支払いいただきます(現金のみ)

【お申込み方法】
下記フォームよりお申込みください。
https://forms.gle/7mphsQcmvyjKHJDt9

【問い合わせ先】
CAVA BOOKS: info@cvbks.jp
出町座にお電話でお問合せいただいても対応いたしかねますのでご容赦ください。

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CAVA BOOKS(サヴァ・ブックス)は、2017年冬、京都・出町桝形商店街にオープンの複合施設「出町座」の1階にある本屋です。
海と盆地を結ぶ、若狭街道(鯖街道)の終着点であるこの地から、本や映画や食に触れ、京の入口へ、明日の入口へと歩みゆく「旅立つ本屋」を目指しています。

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Writer うめのたかし Takashi Umeno
Director 小野友資 Yusuke Ono
Designer 尾花大輔 Daisuke Obana
Producer 宮迫憲彦 Norihiko Miyasako

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