2023.10.31
マリーズ・コンデ『料理と人生』(左右社)刊行記念イベント ~文学と旅、あるいは土地について~
【イベント名】
マリーズ・コンデ『料理と人生』(左右社)刊行記念イベント
~文学と旅、あるいは土地について~
【登壇者】
大辻都×松田法子
【日時】
2023年12月1日(金)19:30~
【会場】
出町座
(京都市上京区三芳町133。出町柳駅より徒歩5分)
【イベント内容】
『生命の樹』などの作品で知られ、2018年ノーベル文学賞に替わるニュー・アカデミー賞を受賞した世界的黒人女性作家、マリーズ・コンデの待望の新刊『料理と人生』(左右社)が刊行されました。
自伝的回想録である本書の中で、コンデは料理への愛情・情熱を大いに語っています。
料理なんて召使いのすること──。 そんな母の言葉への反発が、文学への情熱と同じくらい熱い、料理への愛を気づかせてくれた──。
(出版社HPより引用)
本書の中心テーマが「食」や「料理」であることはいうまでもありませんが、「旅」や「土地」もまた本書を読み解くうえで重要なキーワードになるでしょう。
カリブ海のフランス領(現海外県)グアドループで生まれ、フランス本土、ギニア、ガーナ、セネガル、アメリカなど、さまざまな土地で暮らしてきたコンデは、各地で多くの食材・料理と出会いました。
今回のイベントでは、本書を手がかりに「文学と土地」あるいは「文学と旅」について考えてみたいと思います。
登壇者は大辻都さんと松田法子さんのお二人です。
フランス語圏のカリブ海文学がご専門で本書の翻訳者である大辻さんはマリーズ・コンデとも面識があり、著書にコンデのモノグラフィー『渡りの文学』(法政大学出版局)があります。 そして建築史や都市史がご専門の松田法子さんは、建築や集住体のフィールドワークを、地形・地質・水系・地域史などを複合した広域なエリアスタディとして取り組み、領域史として提起されています。
異なる研究分野で活躍されているお二人が、『料理と人生』をどのように読んだのか、そして文学はいかに料理・土地・旅と関係するのか、ジャンル横断的なクロストークが展開されるはずです。 また、本書は神経系の病気で四肢が不自由なコンデの口述筆記本のかたちで本にまとめられ「ケアの文学」としての側面を持っています。
食べる人、暮らす人、旅をする人なら誰もが楽しんでいただけるイベントになっています。マリーズ・コンデって誰? カリブ海文学なんて分からない、という方もぜひ遊びに来てください。
【登壇者プロフィール】
大辻都 (おおつじ・みやこ)
1962年東京生まれ。専門はカリブ海地域を中心とするフランス語文学。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了。博士(学術)。京都芸術大学教授。主な著書に『渡りの文学 カリブ海のフランス語作家マリーズ・コンデを読む』(法政大学出版局、2013年)、訳書にドミニク・レステル『肉食の哲学』(左右社、2020年)などがある。
松田法子(まつだ・のりこ)
京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 准教授。博士(学術)。専門分野は建築史・都市史・領域史。水際の土地の居住に関する社会・文化・技術・景観の研究など、人と場所との豊かな関係と問題系について調査研究を行う。近年は「汀の人文史」をテーマに活動。著書に『絵はがきの別府』(左右社)、共著に『危機と都市──Along the Water』(左右社)、『変容する都市のゆくえ──複眼の都市論』(文遊社)、『渋谷の秘密』(PARCO 出版)等。
【定員】
30名
【参加費】
①1,500円
※会場でお支払いいただきます
【お申込み方法】
下記フォームよりお申込みください。
https://forms.gle/SghvWrg26VFCCoi76
【問い合わせ先】
CAVA BOOKS: info@cvbks.jp
出町座にお電話でお問合せいただいても対応いたしかねますのでご容赦ください。